6月10日に、Twitterで知りあった河上リサさんというトランスジェンダー女性と、関内の某所でお会いしてきました。
彼女は、関西を中心に、色々なトランスジェンダーの方に取材をしていて、ブログやYou Tubeで沢山の発信をされているアクティブな方です。
淡路の方みたいですよ(*^▽^*)
関東に一週間程の間来られていて、私もインタビューされる事になり、お会いしてきた感じです。
お若くて、チャーミングで綺麗な女性でした(*´∀｀*)
彼女はLGBTQの差別に反対のハッシュタグを使用したり、TwitterやYouTubeも含めてかなり活動的な方で、色々なトランスジェンダーの方の為に、不利がない社会にしたいと活動されている方です。
私なんか、自分の事で精一杯なのですが、こんな私の話でも、ちょっとでも誰かのお役に立てたらな〜って思って、彼女の取材を受ける事にしました。
私はね、彼女や他のトランスジェンダーの方に比べたら、極端にスタートが遅い上に、まだまだトランスジェンダーとしてはよちよち歩きなわけですが、自分が現在の環境になるまでだけでも、実際に踏み出すには、私もやっぱり沢山困ったり、悩んだりしながら進んできました。
トランスジェンダーの決断ってね、受験や就職、結婚みたいな、人生の重要な決断の節目と比べても、重たい重要な決断だと私は思っています。
だってね、他の決断期と違って、やり直しは効かない人生の決断だもの。
だからね、分別がつく精神年齢であるほど、決断には特別なエネルギーが必要なはずなんです。
少なくとも私はそうでした🥲
私が思うに、なんというか…リビドーみたいなものは、若いGIDの方の方が強いと思います。
なぜなら、感情に恋愛が絡むし、性欲なんかも絡むのでしょう？
私は性欲はアセクシャルみたいな感じであまり無かったですけど、そんな私でも、思春期には恋愛で非常に苦しんだとおもいます。
若さのエネルギーとか勢いってね、何より人生で積み上げたものが少ないから、突っ走れる人がいるんだと私は思っています。
私は物わかりの良い子供だったので、出来ませんでしたけど…
だから勿論、性格や環境にも左右される事だとは思います。
覚悟や本気度、切実度の違いだ！みたいに言う人もいるかと思いますが…そうじゃないの。
分別って、成育環境によってみんな違うのよ。
学生時代や新社会人なんかの間の【人生最大の問題！】みたいな事って、後になると大したことじゃなかった事も沢山あるわけです。
個人的には、冷静に考えて、重要な人間関係のコミュニティも学校だけとか、非常に狭いので、捨てられる部分があったり、自分の感情で振り切って飛び込める部分があるのも、事実だと思います。
それは覚悟の違いだけではないんですよね。
年齢を重ねるとね、会社でのキャリアだったり、社会的な立場だったり、ご家族がいたりね、現行法ではトランスの障害になる環境の問題もあるし、リビドーみたいなものも、年齢的にある程度抑える術を知っているし(全然知らない人もいますが笑)
個人的には、年齢層によって、トランスへの葛藤の形に、かなり違いがあると思っています。
でもね、若年の悩みを軽んじるわけでは勿論ないんですよ。
その時はそれが人生の全てって思ったりするわけですから、軽いわけはないんです。
私も含めて、実際のトランスジェンダーの方の多くは、皆んな自分の容姿に多かれ少なかれコンプレックスが有って、手術したり、ホルモンコントロールしたり、サプリ摂ったり、メイクしたり、ダイエットしたりと、それぞれの形で努力します。
少しでも女性にというか…綺麗にというか…
自分で自分を許容出来るようになるために、頑張るんだと思うんですよね。
生まれ持った自分の身体的特徴が嫌でしょうがないんですから。
で、今回私が取材を受けるにあたって、私なんかでも伝えられる事、拙いながらも参考になることは何かな〜？って考えた事は
【高齢(中高年)のGIDが、トランスに向かうにあたり、どうしたら良いのか？】
という事です。
私も踏み出すのに躊躇して、性別無いですよ！みたいな者を目指して、真ん中で生きようとして…
我慢して我慢して生きてきました。
若い頃はトラウマも有って、寧ろ男らしくなる事を自分に強要してきた時期もあったわけで…
勿論踏み出せなかった理由は、どうしても自分の子供が欲しかったとか、他にも色々な理由があるんですが…
半分は自分の年齢や容姿を現実的に考えていて、
「もっと若かったら限りなく女性に近づけたかもしれないけど…もう今更じゃんね…(¯―¯٥)
寧ろ男性的になろうなろうと努力してきて、こんなに全てが男性の私じゃあ、今更私が可愛く綺麗になんてなれるわけがない…
もう無理なんだよね…(´；ω；｀)」
って思っていました。
そんな私が色々なきっかけが重なって、やっと踏み出せたわけですから、30代、40代、50代、60代で、以前の私と同じように諦めている沢山の方々がいるんだろうな〜って思っています。
だからね、もし私でも役に立つとしたら、そういう方の参考に少しでもなれば良いのかな〜って思いました。
勿論、10代20代の若い子のトランスでも、時代が変わったとはいえ、やっぱり葛藤も苦労も沢山あると思います。
私だってあんな時代でさえも、物わかりがよく優等生を自負していた私でさえ、少しトランスについて考えたくらいだし…もの凄く強い衝動があるでしょうから。
でも、その頃の経験を話すなら、私は抑え込む方法しか話すことは出来ないんですよね…
それではちょっと、このインタヴューに協力する意味がないかな〜？と笑
ホルモンは魔法ではないけれど…
でもね、やっぱりホルモンコントロール1つとっても、身体が成熟していない方が、高齢の方よりは女性化が期待しやすいのは事実なんです。
手術やリハビリへの体力的な問題も、圧倒的に若いほうが有利。
ただし生殖能力的に不可逆。
これが重要なところ。
そして高齢の方は、男性としての社会的役割や地位がある程度あって、トランスによって失う築き上げてきたものが若い人より多いという問題があります。
そして得られる未来も短い。
若い方より有利な点は、私もそうですが、生殖能力の不可逆な変化を受け入れやすい。かな？
だからね、中高年の方が勇気をだして踏み出すのには、自分の強い衝動以外に、何か別の力やきっかけが必要だったりすると思うんですよね。
そしてね、やっと踏み出す気になったにしても、女性になるって何から始めたら良いの？って、男性生活が長い程なると思いません？
私も色々悩みましたが、私はダイエットから中性化を目指し始めて、メイクから女性化を始める形で入りましたけど…みたいな話とか
アラフォーどころかアラフィフからでも、私程度にはですが、自分自身も、環境も含めて、頑張れば困難もあるけれど、少しづつでも抑圧を軽減して幸せに近づけていますよ！みたいな話とか。
そんな話からでも、少しだけお伝え出来るかなって思ったんです。
だから、取材では河上さんと相談して
トランスに向けて何から始めたのか
何故メイクから入ったのか
肌や髪等のベースアップをどうするか
日常で気を遣うことは何か
メイクや服選びで気をつけていること
女性として生活していく事に後悔はないか
女性として生活して良かったこと何か
これからトランスを目指す方に伝えたい事
みたいな感じで話しました。
まぁ編集で、どこが切られてどうなるかわかりませんが、私は経験も歴も少ないので、アドバイス的な事は、おこがましくてあまり言っていません。
私が伝えたかったのは
・年齢や容姿で諦めてほしくない。必ず今よりは良くなる、少しでも自分を楽に出来る方法があるはず。
・慌て過ぎずに、大切なもので失うものがなるべく少ないようにしてほしい。築き上げたものも大切にしてバランスをとった方が、人生として豊かで、しあわせなものになると、個人的には思うので、自暴自棄にはならないで欲しい。
・女性として生きるって、自分の考える女性になろうとすると、必ず不可能な部分が出てきて病む。(現時点では絶対に不可能な事はある。)
毎日生活をしていくのだから、１番重要な事は、周囲に受け入れてもらえるように努力すること、自分で自分を許容出来るように努力することだと思う。
奇異な人として見られて、日常生活を続けて行こうとするのは無理があると思う。
・シス女性や若い人や綺麗な人と比較して、自己嫌悪に陥る事が、皆必ずあると思う。
けれど、比較対象は過去の自分だけで良い。
そうすれば必ず楽しく、少しづつでも進化出来るし、落ち込まないで済むと思うし、勇気も出ると思う。
みたいな話です。
取材では上手く伝えられてないかもしれませんが、私は自分ではこんな風に話したつもりです。
少しでも伝わって、誰かの力になれると良いな(*´∀｀*)
河上さんのリンクを貼っておきます。
https://smilesfarm.wordpress.com/
非常に色々なケースの方の話が有って、面白いし、どんな時期の方でも参考になるものがどこかにあると思います。
トランスジェンダーになるか悩んでいる方は、是非見てみることをオススメします
ちょっと重たい話もあったので、翌日楽しく過ごしたセレーネでの写真も載せておきますね(*´∀｀*)
