雨桐悠生 雨さんの軌跡 (女性として生きる事を選択した人の奇跡)

半世紀過ぎてからGIDでMTFだと診断された人です。化粧品のアンバサダーモデルもやってたりします(*´∀`*)

MTF日記(16回目)ジェンダークリニック

11月になり、最終オーディションまで残ったこともあり、だいぶメイク頻度もあがり、生活が容赦なく女性寄りになってきていました。


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家でも、外でもこんな感じ😗

 

私はこれまで、家庭環境的にも、世代的にも、経験的にも、性格的にも、性別違和について治療するとか公にすると言うことがなかなか出来ないまま、ひっそりと生活して来ました。

 

私の世代でもカルーセル麻紀さんみたいな人がテレビにいたので、性転換について知らなくは無かったんですが、厳格な家庭環境と、自身の性格的な事もあり、社会的規範を逸脱しない程度に、やんわりと中性的に生きる事で、自分のバランスを保ってきた感じです。

 

まあ早く言えば、トランスは諦めて生きてきたわけです。

 

若い時に男性への恋愛感情から、人間関係含めてかなり酷い目にあった事も、自身の環境を受け入れて我慢してきた原因の一つだと思います。

 

思春期によく死ななかった…😣

 

ずっと諦めていた私が、メイクをするようになったり、完全に女装するように、少し踏み出せた理由は

 

自分の寿命を意識し始めた事が1つ

もう1つは子供を望むのを諦めた事が大きな原因かもしれません。

 

加えて、最近父の事が有って…

 

もう全てを我慢しなくても良いのかなって思い始めて、ついにというか…やっとジェンクリにも予約を入れてみたのでした。

 

良くね、手術を迷うようなのはGIDじゃないとか、しないと生きて行けないのがGIDだとか、覚悟があるとか無いとか

 

色んな意見があるのは承知しています。

 

こういうの見たり聞いたりするといつも思うのは

 

「じゃあなんで貴女は手術前は死ななかったの?」

 

私は最初から、手術は母が亡くなるか、わからなくなるまでは、しない結論を自分が出すだろうと思いながら受診を決めました。

 

私もね、手術したいんですよ。

自分のからだは嫌いなんです。

戸籍だって変えたいよ。

私だってずっと苦しんできたんです。

 

でもしないの。

 

これは覚悟の問題じゃない。

 

わからない人にはわからないのでしょう。

 

でもね、私が時間のかかる手順を踏むのも、まだ手術しないつもりなのも、した人より私が覚悟がないわけじゃない。

した人より私が辛く無かったわけじゃないの。

 

馬鹿にされても良いけど、これだけは絶対だから書いておきます。

 

初診は11月5日かな?

 

正確にはまだ初診じゃなくて、診療相談に行ってみたのですけどね。
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こんな感じで行きました笑

 

ジェンクリってどこも混んでいて、オーディションの1次審査通過後くらいから予約出来るところで、診断可能なところを探して、色々なところに電話していましたが…なかなか日程が合う良いところが無く…。

 

全て揃ってそうなところは東京で、通いきれない感じがして結局却下。

 

予約取るのも結構大変だったんですよね(´-﹏-`;)

 

結局、神奈川でジェンダークリニックとしては1番大手さんを選んで予約しました。

 

だから11月までずれ込んだんですよね😔

 

さて、相談してみると

 

先生によると、昔と違って今はLGBTの権利に煩くなってきているので、GIDの学会が出来たり、協会が出来たりしているので、GID学会に所属する先生達も、診断を出す前に治療に入らないガイドライン等が出来て、やり方が変わってきているとのことでした。

 

先生と話していて、現役看護師の私でも、現在の状況を遅れ馳せながら知った感じです。

 

先生からは診断に必要な物、人の話、だいだい診断までかかる期間について解説していただき、その後、問診というか私の事を色々お話しました。

 

ほどなく先生から

 

◎「う〜ん、雨桐さんは今の感じで男性として暮らしているとなると…普段周りの人にどういった形で見られている。というか、どういった立場で暮らしているんですか?仕事とか友達とか」

 

と聞かれました。

 

「ええと…女子力の高いおじさん?お兄さん?多分そんな感じで、ゲイなのかなんなのかわからないけど、多分女子力高い人みたいな扱いのようです…」

 

と答えたら

 

「成程!ウンウン、あなたは綺麗ですからね。私から見ても凄く綺麗だし格好良い感じもあります。成程、格好良いお兄さん!そういう感じですか。カミングアウトが無くても、現状は受け入れられている感じなんですね。」

 

とサラッと言われて赤面しましたが…

よく考えると、受け入れられているなら治療が必要無いってことかな…と思ったり。

 

カウンセリングのテクニック怖ぃ…(@_@)

 

先生曰く、診断書がもし出た時は、転職するなどで、生活の立場をまるっと変えたい時に等は便利だろうと。

 

診断には早くても4ヶ月以上はかかるだろう。

 

あなたの場合は、知識もあるし、揺らぎも無いように見えるので、早く治療を開始したいなら、他院(GIDの学会外)で、診断書が無くてもホルモン治療をしてくれるところがあるので、先に治療を開始したいならした方が良い。

それには診断は必要ないし、そうされる方の方が多いのが現状だと。

 

勿論診断を待って開始する手もある。

 

もし治療を先にするなら、美容外科等よりは婦人科、泌尿器科の方が、ホルモン治療するなら安全には良いと思う。

 

外科手術はsrsに関してはタイの方が技術が高い。

診断結果が有れば国内で保険が効くケースもある。

 

等の意見をいただきました。

 

フンフンと頷き、質問は無いかというので、年齢的なホルモンの効果の違いについて尋ねてみると

 

「勿論個人差が有るので、違和感が残ったり、本人の不満が消えない事はどうしてもあるんですが…多分あなたの場合は今の様子からすると…現時点でこれなら、問題無く綺麗にまとまると思いますよ。」

と…

 

ホンマか…ホンマかあああ!

そんなわけ無いと思うんだけど…(´-﹏-`;)

 

まぁ遺伝的な要素が強いし、やらないとわからないのは理解しているんですが、ジェンクリの先生にそんなこと言われたら…

信じちゃいそうですよね…

 

専門家…本怖や…

 

取り敢えず直近にお休みが無く、私の年末のシフトもまだ不明で、次回の日程が正確に決められないので、お休みの日が把握出来てから、ゆっくりと診断の為の受診日を決めて行く事になりました。

 

で、先にホルモン治療をするかどうかですが…

いくつか候補のクリニックがあって出来そうではありました。(電話で確認済)

 

ただお休みというか、スケジュールの空きが無いのと、先生は私に揺らぎは無さそうだと言いましたが、まだ私には母がいるので、ついに受診はしたものの…

 

女性として受け入れられたい気持ちに揺らぎはないけど、手術に関してはダイレクトな迷いはありました。(´-﹏-`;)

 

でもね、私が受診するにあたり考えたことは

もしも何も治療しなかったとしても、きちんと診断が出るだけで、私の精神的な安寧には効果あると思ったんです。

 

精神科で診断すると言うことは、ここが大切なところで、精神や生活のバランスが取れるように、必要に応じた治療をするということです。

 

だからゆっくりとですが、身体と相談しながら、受診を続けて、診断をしてもらうことにしました。

 

個人的な注射による治療は、診断が出るまでは保留にしました。
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当時の私はこんなかんじ。

クリニックの後なんかに、mixiやTsのお友達なんかとは、こんな感じでお会いしていました。

 

仕事も忙しく、相続、受診も合わせて、その上人に会う等、もの凄く忙しかったんですが、そんな中で月末には、ついに最終オーディションに突入します。

 

前日に美容室に行って、髪質改善トリートメント等をして、準備して挑む事にしました。


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こんな感じ🤗

そのお話はまた次回。