雨桐悠生 雨さんの軌跡 (女性として生きる事を選択した人の奇跡)

半世紀過ぎてからGIDでMTFだと診断された人です。化粧品のアンバサダーモデルもやってたりします(*´∀`*)

MTF日記(103回目) 医療と行政の感染対策の話

先日ね、某知事さんのTweetを拝見しました。

まぁ炎上して消したみたいだけど…

行政にはLGBT理解増進法とやらについても色々思うところがあるし(主に自民、維新、国民の一部議員の無知に私は辟易しています。)

色々医療への無理解が色々なヘイトに繋がっているので、今回は上記の感染症対策の件についてこちらに少し、個人的に思うところを書いておきます。

 

知事さんの件。

この方の事は、以前から子供のマスクや黙食に否定していて、専門の先生や現場の医師達の提言や警告に、非常に失礼な物言いで噛み付いていたのは目にしていたので、何か意見しても無駄だし、見なくて済むように、当時から私はブロックしていました。

私ね、非科学的なデマを流す人を見ると、すぐミュートかブロックしちゃうので。

 

●「医療従事者に感謝を」の言葉の繰り返しの中で医療従事者が最優先される風潮に慣れてしまったかもしれませんが

●県に医療逼迫の事実はない

 

今回はこんな事を宣っているのが流れてきたわけですね…

ブロックしてても、引用されると見えたりするんですよ😫

 

で、実際にはどうかというと、かの県含め、現在各地で小児科はかなり逼迫しています。

cov-idは勿論、Influやヘルパンギーナ感染性胃腸炎、アデノ、RS等々…感染症でかなり厳しい状態です。

小児科って多くは無いですしね。

 

皆さんでも、そろそろ学級閉鎖や学校閉鎖のニュースをある程度目にしていませんか?

目にするくらいには、良くない状況になっていると思います。

大人にもだんだんと増えて来ている印象ですが、検査がされていないので、実態は正確にはよくわかりません。

 

子供に関しては理由が考えられます。

まず、ワクチン接種率が大人に比べて極端に低い。

感染対策が難しい(幼児はマスクも手洗いも、しっかり行うことは難しいし、学校や園等で多数の他の個体集団とノーガードで接する事になる為)事も一因。

免疫機能が不完全である。

こんな感じでしょうか。

マスコミのミスリードも含め、感染対策への意識全体が緩んだ事は、大人から伝わった事もあるでしょう。

 

何れにせよ、各地で小児科が結構逼迫してきているのは本当です。

 

まぁ、現場で携わらない政治家にはわからないのでしょうが…

自分の自治体の逼迫状況を把握出来ないのは致命的だと思います。

諦めて対策を緩和する考え方もあるでしょう。

それでも、少なくとも今、子供において緩和するのは1番タイミング的によろしくないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

まぁああいった、自分が絶対に正しいと考えるタイプの人には、様々な先生達からの助言も聞き入れられないのだろう、と私は諦めているのでブロックしているわけですが…

 

前線にいた医療者の感覚で話をすると

 

30代の眼科医が倒れて亡くなる様な感染力の高い未知の感染症の患者を、実際に物凄いスピードで悪化していく磨りガラス様の症例を目の当たりにしながら、薬もワクチンも無く、満足なPPEさえも無い中で診なければならなかったストレスや恐怖は、経験しなかったら実際わからないでしょう。

 

以前日本に入ってこなくて済んだけれど、医療現場ってね、以前のSARSの時もMARSの時も、わからないなりに戦々恐々で覚悟したり備えたりしているんです。

 

そんな恐怖の中で頑張ってきたけれど、耐えられない人からどんどん人は減り、お休みは無くなり、お給料は下がり、自宅周りのコミュニティではバイ菌扱いされてきたわけですよ。

その上ベッドは埋まり機械は足りず、cov-idでも、違う病気でも助けられない人も沢山いて…


どのあたりが医療者が最優先されてきたのか、問い詰めたい気持ち。


そんな有様でも、感謝しろなんて言った医療者がいるなら教えて欲しいです。

私の知る限り、そんな事を言った現場の医療者は1人も知りません。

 

ブルーインパルス

飛ばしてくれましたね。

頑張りや我慢を共有してもらえた、応援してもらえた気がして嬉しかったけれど、上記した様な状況で恐怖やストレスを解消したと思いますか?

 

勿論ステイホームで、飲食や宿泊、エンタメなんかはいきなり仕事が無くなったり、立ち行かなくなったりね、また違った困難が沢山あったと思います。

 

介護や運輸業者も、仕事は無くならないけれど、とても大変だった事は想像に難くありません。

学生さんもね、特に中学生や高校生は、まるまる3年間当たってしまって、様々な行事や経験をすることが難しく、可哀想だった子が沢山いたと思います。

 

それぞれに色々な困難があったけど、みんな少しでも亡くなる人や病気で苦しむ人が少なくなるように、自分もそうならないように、頑張ったり我慢してきたのだと思います。

 

そして今もcov-idは無くなったわけでは無いし、比較的上手く機能してきた感染対策が緩んだ事で、今は他の感染症にも脆弱な状況が子供を中心に見てとれるわけです。

 

だからね、医療者としては、未知の頃と程度は違っても、亡くなる人や病気で苦しむ人がなるべく少なくなるように

そしてステイホームのような厳しい制限で、仕事や生活が出来なくなって苦しむ方が、出来るだけ少なくなるように、バランスをとって良いから、可能な感染対策は継続してほしいだけなの。

 

みんなが今まで気をつけていた事。

 

人混みではマスクをして、なるべく飛沫は浴びないようにして、手を洗って過ごす。

今までのように警戒感を持って過ごすだけ。

仕事、何でも出来るじゃないですか。

 

拡大状況で小児科が逼迫しているのに、行政やマスコミのミスリードで、ノーガードに戻そうとしないで欲しいだけなの。

 

診れれば助かる人を、ベッドがない為に治療出来ない様な状況が1番悲しいしストレスなんです。

私は事故現場でも経験あるけれど、トリアージって本当に心が痛むのよ。

 

 

今は薬もある程度あるし、ワクチンも効果期間はちょっとショボい感じだけれど、データを見れば確かに効いてます。

 

医療に関しては、変なデマに騙されないで、スタンダードな対応を考えて欲しいなって切に願います。