私はGIDですから、当然ですが自分の身体があまり好きではありません。
部分的に嫌悪感はずっとあるし、人に見られるのは本当に嫌なんです。
顔もね、無駄にガッシリしていて、色々な部分がコンプレックスなんです。
だからね、とても傷付いた経験のある高校あたりから、トランスに踏み出すまでの30年以上の時間で、私の自分の写真って10枚くらいしかないの笑
4〜5年に1枚くらいの頻度ですかね😂
ずっと写真が嫌いでね、みんなで写真撮る時にはスッといなくなったり、撮影者になったりして避けてました。
「写真嫌いなの?」
って聞かれると
「写真撮ったら魂抜かれる世代だから笑」
って言って、笑って誤魔化したりしてました。
でもね、そんな私が、今はSNSも顔出しでしているし、毎日のように自撮りしています。
何処にも出さないけれど、ヌードなんかも偶に撮ったり笑
繰り返しますが出しませんよ?犯罪ですからね!笑
なんで??
別にね、今の私に凄く自信があるわけじゃないんです。
今でも顔も身体もコンプレックスの塊なのはあんまり変わらない。
綺麗な人を見れば普通に憧れるし、自分が悲しくもなります。
なのに
何故自撮り出来るようになったのか
何故表に出せるようになったのか
埋没してたいのに、私の仕事場には私がトランスジェンダーである事を知らない人がいるのに、何故自分の姿を出せるのか
今日はそんなお話
河上さんのYou Tubeで一度喋った事があんですけどね、まず1つは
自分の努力をモチベーションに変える為に、いつも過去の自分と今の自分を比較するようになった事。これが、私が写真に写っても、あまり悲しくならなくなったコツみたいな感じ。
もう1つはね
悔いなく生きる為
実は、これが1番の理由なんです。
年齢的な危機感みたいなものがあるのかも知れません。
私は踏み出してからというもの、自分が女性として生活する為に、
周囲にそれを受け入れて貰う為に、
以前とは比較にならない努力をするようになりました。
それはね、勿論容姿だけじゃなくて、私という個人を受け入れて貰う為の努力で、日常生活や仕事においても、日々省みて、より考えて対処するようになりました。
勿論上手く行かなかった事ばかりだけれど、もっと誠実に、もっと優しく、もっと細やかに、もっと明るく、もっと社交的に、もっと嫋やかに。
それはマイナスからのスタートで。
何度も打ちひしがれて諦めそうになったけど…
トライアンドエラーを繰り返しながら、少しづつ少しづつ私という人間を、嫌悪感なく認知してもらえるように、試行錯誤して今の環境に辿り着いたのです。
そしてそれは、まだまだ道半ばで、
もっともっと多くの努力が必要で、
もしかしたら死ぬまで頑張っても、上手くいかない事の方が多いのかもしれないけれど、
私はいつも思うのです。
私は今が1番若くて、1番美しいって
周囲に比べたら私はちっとも美しく無いけれど
自分自身の過去との比較では、間違いなくそうなんです。
元がね、ある意味とんでもなくマイナスからのスタートだから、他人との比較では全く駄目かもしれないけれど…
それでもね、過去の自分比だと、間違いなく今が1番美しくて今が1番若いの。
(当社比)笑
時間をかけて少しづつだけれど
考え方も変わった
話し方も変わった
所作も変わった
表情も変わった
メイクも髪も体型も心持ちも。
どれもまだ僅かな変化かもしれないけれど、治療を始めた事も、少しの安心感と、僅かな自己肯定感を私に与えてくれました。
だからね、記録出来るようになったし、記録するのです。
私のような人が、実際に生きている事を伝えるのです。
もしかしたら、今の私は明日にはもう取り戻せないかもしれないから…
ありのままの私を受け入れてくれた優しい人達
私を愛してくれる人達
そんな人達にね、たとえ老いていても、どこか不細工でも、1番若くて1番美しかった私を覚えておいて欲しいの。
世の中では否定される厄介で異常な存在かもしれないけれど、私は今ここに存在して生きているから。
泣いている変な顔の私でもいいの。
私の大好きな人達に、偽りの私ではなくて、ありのままの私を記憶していて欲しい。
いつか私はいなくなってしまうのだから