成人の日ですね。
新成人の皆様、おめでとうございます🎉
私が成人した頃は、まだ成人の日が15日固定で、当時は20歳で成人だったから、当たり前ですけど私は大学生でした。
別に北九州じゃないんですけど、私の友人の一部は、傾奇者みたいな格好で成人式に出た!って、武勇伝のように言っていた記憶があります。
馬鹿ですね笑
まぁ当時の私は、無頼の武闘派男子って言う感じで生きていたので
「くだらない事して人に迷惑かけんなよ」
みたいな感想で、友人の成人式の話を聞いた時は
「相変わらずお前等頭わりいな」
くらいの事を言ったらしいです。
(あんまり覚えてないんですけど、同窓会で私に当時そう言われたと話す子がいたので😵💫)
当時ね、私は留学中だったので、試験だったんですよ。
だから成人式とか成人の日には無縁で。
学生だったし、成人に対して、私自身は何の思い入れも感慨もなかったんですよね。
だからね、その後に成人式で着飾った新成人の子達を目にしても、微笑ましく思ってはいても、あんまり羨ましく思ったり、当時を思い出したりはしないの。
成人になるって、法的に責任が増す以外に、何かあるとは思って無かったんですよね。
これは今でもそう思っていて、人生に環境の節目って有るけど、年齢だけの節目ってあると思っていないから。
厄年とか確率の問題で詐欺みたいなものです笑
式典に関してもね、私自身は振り袖やら羽織袴を着ていた友人達を見た記憶もないし、家は高校も大学も私学にはいかせてもらえない程度には裕福じゃなかったから、私は着物もスーツも、当時一着も持って無かったしね。
だからね、全然そういう経験が無かったから、昨年初めて着物や浴衣を着て、鶴岡八幡宮や浅草寺に友人といけた時は、本当に嬉しかったけど。
ぴょこぴょこ跳ねるくらい笑
なんかね、性違和の話でも、着物とか持ち物とかで
「異性のものが羨ましかった」とか
「同性のものが嫌だった」みたいな話ってあるじゃないですか?
私はね、カウンセリングでも話したけれど、そういうのって感じて無かったわけではないのだけど、自分の環境的に、苦痛までは無かったんです。
だって見てもいないし、予定も無かったしね笑
これは成人式に限らずもっと前からそうだったの。
例えば幼少期
私は兄2人の末っ子だったから、女の子を望まれて生まれてきたせいで、服がピンクだったり赤だったりね、よく近所の人に女の子だと思われたりしていたみたい(よく近所のおばさん方に、「女の子がそんなことしちゃだめよ!」って、いたずらすると怒られてました。)たし、幼少期の服はそんな感じだったから、あんまり
「もっと可愛い服が着たいのに!」
みたいなのは無かったんです。
私が着るものってそれ以降も、母が自分の服のお古を直したものか、兄のお下がりかだったから、服を買ってもらうって言う発想が無かった感じ。
母が用意してくれた服は嫌いじゃなかったかな。
小学校に上がると、当時はランドセルが赤と黒しかなかったから、私と年代の近い方はこの時期に、赤が良いとか黒が良いとか、違和を意識し始めたみたいな話を何度か聞いた事があるんですが…
これもね、
実は私はランドセル持って無かったんですよ笑
なんか、誰かのお下がりの白い肩掛け鞄で通ってたんです。
服も母の服のお直しだから、でっかい百合の花の刺繍が入ってるズボンとかでね。
皆と全然違うから、時には周りに色々言われたりはしたけれど、私は中学校に上がる前まででも7回引っ越していますから、そもそも皆と違って当たり前みたいな感じだったんです。
体操服とかも転校前の着ていたりね、人と違うのはしょうがないじゃん?って思っていました。
だから鞄も全然嫌だとは思っていなくて、家に有るのはこれだから、別に買ってもらうことないって思ってました。
からかったり、仲間はずれにしようとしてくる子は当時も少しいたんですけど、あんまり気にして無かったかな。
1年しかいないと、子供会に入れてもらえなかったり、地域のお祭りの笛とか太鼓とかお神輿も、一緒に練習したりしていないわけですから、参加さえさせてもらえなかったりするので、子供ながらに自分自身で自分の事を「余所者なんだ」って理解していて。
まぁ、何度か書いてますが、私はとても聞き分けの良い子供だったので笑
でもね、苛められっ子だったわけでは無いんです。
何故か転校して間もないのに学級委員長になったりね、お友達は直ぐに沢山出来るタイプだったんです。
1番仲の良い子は、今考えると何故か活発なタイプの女の子だった事が多かったな。
男の子はね、仲の良い子もいたけど、1度かけっことか喧嘩とかね、何かでやっつけないとリスペクトされないから、面倒だと思ってた笑
あとね、当時は今と違って、嫌な男の子相手には拳で解決出来たのも、苛められ無かった理由ではあるかも笑
とにかく中学校に入るまでは、あんまり良く言われるような、性違和による不都合みたいなものを感じずに育ったと思います。
これは多分、とても幸せなケースだったんじゃないかなーって、振り返ってみて感じたりします。
中学校では、確かに学ランあまり好きじゃ無かったけど、制服で皆同じ格好って言うのが好きじゃ無かったから、男の子の学ランが嫌だとか、女の子のセーラー服やスカートが着たいとかって言う気持ちは全然無くて、「制服着なきゃいけない意味がわかんない」って思っていました。
まぁ聞き分けは良い子なので、通学時だけは着ていましたけどね。
だからね、私の場合は、ハッキリと違和らしいものを感じるのは高校生になってからになります。
前回少し書いたけど、高校生くらいまでは自分の周りの世界って8割以上が学校だから、色々あると世界に拒絶されているような気がして絶望してしまったりするものです。
私もそうでした。
でもね、今考えてみても…
当時は私みたいな人は、実際に世界に拒絶されている状態ではあったんです。
だからね、私は生きていく為に努めて男っぽくふるまったし、そうあろうと努力して…
時に絶望して世捨て人になろうとしたりしながら、無頼として生きていけないか模索していました。
だから国を出たかった。
違う文化に触れていたかった。
人と違うのが当たり前の環境に身を置いていたかったんです。
私自身の20歳前後って、そういう普通に生きるのが難しい自分に対して、生きづらさとか生きる困難さみたいなものを強く感じていた時期で、どうバランスをとるのかに必死になったり、無気力になったりした、非常に困難な時期でした。
トランスジェンダーなんて知識はまるで無かったし、どうにかなるなんて思ってもいなかった。
カルーセルさんの事は知っていたけれど、モロッコなんてどこにあるのかも良く知らなくて、私には全然現実感のある話では無かった。
その後もね、だんだん大人になってきて、色々な人がいる事を知り始めても、それは画面や紙面の中の話で身近ではなくて。
私には関係無いと思ってた。
そのうち、水商売とかショービジネスの世界にそういう人がいるのはなんとなく知るようになっていったけれど、既に私は歳を重ねていたし、私にはわからない特殊な世界の話だった。
そういう教育をする両親の元で育ってきたから、少なからず私自身にもそういう業界に偏見もあったとも思います。
お酒も飲めないしね笑
情報もね、ネット社会なんて無かったし、あっても私が本格的に使い始めたのは30近くになってADSLが出てきてからかな?
それ以前のダイヤルアップは凄くお金もかかったから笑
だからそれまでは、基本的には図書館、新聞、ラジオ、テレビで情報を得ていた…のでしょうね🤔
今じゃ考えられないけど笑
特例法なんて私が三十代半ばになってからの話だし。
でもね、私がなかなか踏み出せ無かったのは、全部が時代のせいな訳じゃなくて、私の環境、性格もあったと思っています。
聞き分けが良すぎて、行動力が足りなかったのもあるのでしょう。
それも私ですしね。
まぁちょっとお話が逸れました笑
新成人の話でしたね🙃
新成人の方々、真っ直ぐ努力していれば美しい未来が待っているはずです。
努力が必ず報われるなんて嘘だ!って不安になるかもしれませんね。
勿論、報われないことも沢山あるでしょう。
でもね、駄目だったら、同じ道でも違う道でも良いから、また全力で頑張れば良いの。
回り道も悪くないものですよ。
読んで下さっている皆さんの中に新成人の方はいないかもしれないけれど…
新成人の皆さんには、自身の自戒を込めてこの言葉を送ります。
Maturity is the ability to live with ambiguity.
(大人になるということは曖昧さを受け入れる能力を持つということ。)
これはフロイトの言葉。
私にとっては、憤慨して頭に来たり、希死念慮があるような絶望を感じたり、酷くマイナスの感情を持った時に良く思い出していた言葉です。
実社会で生きていても、最近のSNSなんか見ていても、これが出来ない人は周囲と軋轢を生み、結果行き難くなって行くのだと思うの。
残念ながら、そういう人は大人でも沢山いるんですけど💦
でもね、周囲の為にも、自分の為にも、ある程度必要な能力だと、私は本当に思います。
人間関係の全く無い人生なんて無いから。
白黒つけないで曖昧でも良いから、前を向きましょう。
そして自分にも他人にも正直に、そして謙虚に、しかし自信を持って。
自分の良いところを認めてあげましょう。
自分の欠点を受け入れましょう。
ありのままの自分で。
いくつになっても、何かをするのに1番若いのは今なんです。
だから、不安で足を止めないでね。
新成人へって言いながら、自分に言いきかせてるんですけど笑
私も負けないから、皆頑張ろう。
Yesterday is gone. Tomorrow has not yet come. We have only today. Let us begin.