雨桐悠生 雨さんの軌跡 (女性として生きる事を選択した人の奇跡)

半世紀過ぎてからGIDでMTFだと診断された人です。化粧品のアンバサダーモデルもやってたりします(*´∀`*)

MTF日記(130回目) 生きるとか居場所とか

ハイどーもー雨桐です!

ちょっとユーチューブの始まりみたいな挨拶してみました笑


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私ね、今まで1度もlgbtの集会とかパレードみたいなものには顔を出した事はありません。

所謂TERF(トランス排除的ラディカルフェミニスト: trans-exclusionary radical feminist)みたいな人を、SNSでは私も目にします(現実では滅多に目にしない)が、戦ったり文句言ったりもしていません。

粛々とブロックしたりミュートして、極力関わらないの。

そりゃあ私だって、自分に対する言葉じゃなくても、目にすれば傷付きますし、抗議したい気持ちになったり、何も見たくない程落ち込んだりする事はあります💦


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でもね、私は戦わないの。

戦う程に私は強くないというのも勿論あるんだけど、そういった意味でいえば、戦わないより戦えないと表現しても良いかもしれません。

関わる事自体が無駄かなーと思っているし、私が関わると私の周りの人も傷つくのもわかるから、それが嫌なのも本当なんです。

 

戦う人がいないとね、全然時代は変わらないし、マイノリティはどんどん無き者にされて、どんどん生き辛くなるのは理解しています。

だから声をあげるって凄く大切な事だとは思うけど…

私には出来ないし、しないの。

本当に自分の事だけで精一杯なんです。


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小さいやつだなーって思う人もいるかも知れないですね。

私はね、実際に何か影響力のあるたいそうな人間じゃないし、まぁ何の取り柄もない小さい人だと言うのは間違っていません。

 

だけどね、1例にはなれるのだとも思っています。

こんな私でも、周りの人に受け入れられるように

誠実に生きて、頑張って生きて、GIDだと分かっても分からなくても、「あの人良い人だったよね」って「あの人は信用出来る」って、周りの人に受け入れられていれば、n1かも知れないけれど、その人の交友した実例としての1例にはなれると思ってる。

 

そういう積み重ねで、色々な1例の積み重ねでしか変わらない人々の意識みたいなものもあると思っています。

それは私が生きている間には訪れない変化かもしれないとは思うし、本当は私だって自分が生きているうちに、マイノリティに何の不都合もない制度の社会になる夢は見るけれど…

それはね、私の生きている間にって言うのは、もう期待してはいないの。

でも、もっと先の未来は、きっとだんだんと良くなるのだとは期待しています。

 

でも、そうやって時代時代で社会と自分を、可能な限り折り合いをつけながら、上手くやってきた人々の積み重ねもね、以前より少しだけ寛容になった今に繋がっているはずだよって思っています。

 

本当はね、全て済ましてただ埋没していた方が楽ですし、それが本当の望みでもあるけれど…

過去は消せないし、過去を全部捨てるつもりもないんです。

親は親だし、兄は兄だしね。

良くも悪くも、以前の私も含めて私なんだから。

 

時々ね、「居場所がない」って悩んだり落ち込んでしまっている方をみかけます。

そういう方を目にすると、私も自分の過去を思い出して、胸が凄く苦しくなります。

何の知識もない、何も踏み出せなかった私は、いつも自分がこの世界にはそぐわない欠陥品だって思っていたから…。

 

だけどね、知識を得て勇気を持って踏み出してみてから、それは1個人の周囲だけの小さな世界かもしれないけれど…

自分を偽る事でしか保てない世界、踏み出してしまえば更に狭くなってしまうはずだった私の環境は、自分に正直に誠実に頑張るだけで、自分の身の周りに居場所は出来たの。

 

だからね、今は以前のように悩んで、生きる事自体に苦しむような事はとても少なくなりました。

勿論今だって悩みは尽きないし、人並みであれば当たり前に喜べるような幸せが、私には絶対に手に入らない、選択肢さえ無いような事だってあるけれど…

ありのままの私を受け入れて仲良くして下さる方々が沢山いる環境は、私に生きる力を、とても沢山分け与えてくれるのです。

 

 

お前は運が良いだけだって言われるかもしれませんね。

確かに私の経験は個人的なものだし、一般的ではないのかもしれません。

 

でもね、紛れもない実例の一つでもあるわけだから、私の書いていることが、誰かのきっかけになったり、勇気になって、同じように悩んだり落ち込んでしまったみんなが、少しでも希望を持って生きてもらえたら良いなって思っています。

 

You may say I'm a dreamer

But i not the only one

I hope someday…って、ね☺️