言葉の定義自体が日本語と英語でも違うので、調べれば調べるほどよくわからなくなります。
私は医学的な分類では所謂GID(性同一性障害)であり、mtfであるわけです。
性自認が女性なわけですね。
まぁ一般的な理解では、私はトランスジェンダー女性なわけですが、この分類には性指向は勿論、性嗜好はより関係性がありません。
性指向としてはね、私の場合はかなりヘテロに近いパンセクシュアルになります。
どんな方も好きになるケースがありましたが、基本的にはほとんど男性に恋するケースが多かったと言えます。
私と違い、性指向がレズビアンなトランス女性もいますし、完全にヘテロな方もいれば、中にはアセクシャルな方も結構沢山います。
私の恋愛経験からすると、まともなものは少ないので、実はパンセクシュアルよりアセクシャル寄りとも言えるかもしれませんが…
これは医学的な診断や検証がなく、実際のところは正直よくわかりません。
ただ性自認と性指向は全く別の話だと言う事。
これは理解出来ます。
だから、トランス女性の中にレズビアンがいたり、アセクシャルの方がいるのは、私とは性指向が違うだけで、性自認が身体と一致しないのは同じなんだな〜と理解出来ます。
ところがですね…
性自認についてちゃんと学んで考えてみると、中にはノンバイナリーだったりジェンダーフルイドな方もいるわけです。
この辺の話になると、アセクシャルやノンバイナリーに関して、性指向としては勿論理解出来るのですが…
それが性表現だとついて考えると、私にはなかなか理解が及ばない部分もあるです。
ちょっと自身の事も含めて書いてみますね。
私は色々な人がいるのはわかるし、いても良い、いるのが当然だとは思っています。
だからね、私自身はジェンダーフリー、ジェンダーレスに賛成する立場だと自分自身では認識してきました。
私の場合ね、診断を受ける前は、トランス女性になることを長年諦めていて、それでも自分を容認するために中性を標榜して、我慢しようと思っていた時期が、かなり長くありました。
当時は男性として働きながら、こんな感じでした。
自分はどちらでもないんだって、自分を納得させてきたわけです。
でもそれはね、自分を取り巻く社会環境的に、自分の資質的に、そうするしかないと思っていたんです。
純粋な男性としての自分は受け入れがたかった。
身体的にも精神的にも、自分の男性性が単純に受け入れがたかった。
だからね当時は、Xジェンダーやノンバイナリーを名乗っていたし、性別なんて要らないって思っていたんです。
だからこんな感じで自分を許容しようとしてました。
これって本当はノンバイナリーじゃないですよね…
ところが、ちょっとしたきっかけから、診察等含め掘り下げたり掘り下げられてみたら、実はそうではなくて…
実際は女性でいたかったのだと、気が付いたというのか、思い出したというのか、わかったというのかはわかりませんが。
とにかく「あああ…私はやっぱりそうだったのか…」と、ストンと腑に落ちたんです。
で、こんなふうにmtfに舵をきりました。
だからね、私とは違って本当にノンバイナリーな性自認な人がいるのも、不思議だとは思わないし、いて当たり前だと思います。
だけどね、私が唯一つわからないのは、ノンバイナリーのトランスジェンダー。
えっとね、誤解の無いようにいえば
これはわかる。よくわかります。
ここから何故トランスジェンダーとなるのかがわからないんです。
性別無いのにトランス?
どんな形にトランスフォームするのか?目指す形は?
アセクシャルなのはわかります。
だってそれは性指向だから。
性自認としてのノンバイナリーと、トランスジェンダーが、私の理解では繋がらないの。
差別するつもりは全く無いんですけど、純粋にわからないんです。
何方か、私に噛み砕いて教えてくれたらありがたいです。
こうなってくると、トランスジェンダーという言葉の、私の理解が間違っているのかも知れないと思うのです。
当事者なのに分からなくなってきました。
いずれにせよ、トランス女性として埋没して生活する私の生き方は、男女2元論から出てはいないわけで…
本当のノンバイナリーの方から見たら、私って全然ジェンダーフリー論じゃない人なのかな?って思うのです。