雨桐悠生 雨さんの軌跡 (女性として生きる事を選択した人の奇跡)

半世紀過ぎてからGIDでMTFだと診断された人です。化粧品のアンバサダーモデルもやってたりします(*´∀`*)

MTF日記(134回目)同窓会②後編 カムアウト後の反応

そんなわけで同窓会後編です。

また色々ありまして、体調ももう一つで、ちょっと遅れてしまい申し訳ありません💦

 

前編で書いたのは、1次会で私を見ても私だとわからなかった同級生へのカミングアウトに関わる様子だったわけですが、後編では私だとわかった後の様子を書いてみます。

ちょっと感動したり、呆れて笑ったりと、色々あって面白かったので、書き留めておきます🤫

 

総括すると、話していて総じて1番多かった質問はね

「違和はいつから?」「移行して暮らしているのはいつから?」

まぁこの「2大いつから?」が最も聞かれた質問でした。

これからカミングアウトの人は、個人的な経験ですがご参考まで😅


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夜勤明けでネムネムで準備していた私😂

 

高校生の頃の私は、色々あって特に愛想の無い硬派な男性然として生きるようにしていましたから、皆んなからすれば今とイメージがかなり違っているのは当たり前ですよね。

だから当時関わった同級生達からすれば、まぁこういった質問が1番多くなるだろうとは思っていました。

今回書くのはそれ以外?みたいなお話です。


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中学からの同級生

 

先ずは、とても可愛かった同じクラスだったAさん

A「◯◯くん、あ…◯◯さんだね。昔の感じで呼んじゃってごめんね💦」

私◯「良いよー同級生なんだし、当時のままで別に大丈夫だよ。」

A「ありがとう。なんかさ、◯さん私なんかよりずっと綺麗だし、メイク習いたいくらいなんだけど…」

◯「いやいやいや、そんながっつりメイクしてないし、顔のパーツが派手なだけだよ笑

Aさんなんて高校当時からずっと可愛いじゃん。

私はAさんみたいに可愛く生まれたかったよ。」

A「ないないない、だいたいほら、私ほらこんな太っちゃったし。」

◯「そんなことない。今も可愛いよ。」

A「もう、また!

◯さんさ。整形…はしてないよね?ごめんね、変なこと言って💦良く見たら◯さんの顔なんだけど、全然イメージ違うから。」

◯「勿論してないよ笑

色々不満だからAさんみたいに可愛くなれるならやりたいけどね笑

多分そういうのって切りがなくなりそうでしょ?

だからやらないんだ。」

A「あーそれはそうかもね。でも◯さん元々顔綺麗だったから全然必要ないよね…」

◯「必要あるか無いかで言ったら凄いあるでしょ笑

Aさんみたいに可愛かったらいいけどさ。」

A「もう!またー!でも、◯さん色々美容に気を使ってるんでしょ?こんな美しくなってるし、なんか若いよね。」

◯「なんか欲しいものあるの?なんか買ってあげようか?笑」

A「違う違う笑」

◯「ん〜昔の私と比べたら、勿論凄い頑張ってはいるんだけど…

やってることはわりと普通じゃないかな?

毎日欠かさないのだけは気をつけてるけど。

スキンケアは化粧水とか乳液とか普通のことしかしてないよ。

使うのもドラストのだし、ドモホルン的な凄そうなのも使ってない笑」

A「えー?本当?

欠かさない…やっぱりそうなんだ。他にはなにも?」

◯「う〜ん…あ、フェイシャルとかエステの類は行くかな?

でも行かない時は2〜3ヶ月行かなかったりするし…あんまりちゃんと通ってる感じじゃないよ。」

A「エステかー…痩身もやったことある?」

◯「キャビとか脂肪凍結とかは試したことあるけど…私はそんな変わんなかったかな?

でもそれこそAさんは痩せなくて大丈夫だって。」

A「いーえ!痩せます!そうなんだー◯さんスタイル良いもんね。私も頑張らなきゃ。」

◯「スタイル良くないよ。お互い頑張ろうー!整形はしないけど笑」

A「おー!笑」


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2次会は居酒屋さん占拠

 

次はかなり仲の良かったBくん達

B「おい、◯!お前こんな綺麗になっちまってよー。」

◯「あー! 久しぶり〜。何?なんか欲しいの?笑」

B「いや、ぶっちゃけ言っていいか?」

◯「うん。」

B「悔しいんだけど」

◯「?」

B「なんか悔しいけどお前可愛いよ!」

◯「ありがとう🤗なんで悔しいのさ笑」

B「だってよー高校入学した頃なんて、いつコイツに喧嘩売られるのか嫌だったもん。」

◯「誰にも1度も喧嘩売ったことないでしょ笑」

C「まぁでもとっつきにくい感じあったよ。」

B「いや、俺は◯の中学の話も知ってたからさ。やべーから顔合わすの最初嫌だったもん。この俺がだぜ?」

◯「なんでwww中学でもそんな暴れてないwww」

B「ぶっちゃけお前さ」

◯「うん」

B「正直今な、女子ん中で比べて上位だぞ。」

◯「いやいや上位って何目線よ笑

そんなわけないし、お前みんなに怒られるよ?

そういうのここだけにしときなさいよ笑」

B「いや、マジで可愛いって。なあ?」

C「ああ、こういう人いるもんな?こういうおばさん見たことあるよな。」

◯「おばっ…そういう歳だけども…C、お前さぁ…そういうとこだぞ?」

C「あ、いや、◯すげー若くみえるよ本当に。」

◯「遅い!Cも誰かに怒られてきなさい笑」

B「なぁ◯ちょっと」

◯「なーに?」

B「その…胸はよ、なんかやっぱり注入したん?」

◯「豊胸?豊胸はしてないよ。」

B「なんだ。じゃあパッドかー」

◯「何で残念そうなんだよwww パッドも入れてないよ。

まぁ今日は寄せブラだから何にも入ってないわけじゃないけどね。」

B「何?じゃあお前あれか?本物ってことじゃねーか!?そんなわけねーだろ。だって5年前会った時無かったよな?」

◯「今よりずっと小さかったけど、5年どころかもっと前からちょっとあったんだよ。 元々女性化乳房だったからね。隠してたけど。

今みたいになったのは治療始めて1年くらいしてからかなー?」

B「マジか…そんな早いのか。」

◯「人によるんじゃない?私は元々ちょっとあったけど、今でも大きくないし。」

B「そうなのか…なぁ、ちょっと触っていいか?」

◯「ちょ、何でそうなるwww」

C「おい!犯罪だぞB!」

B「いや、だって俺と◯の仲じゃんか。駄目か?」

C「駄目に決まってんだろ!」

B「そうか…そうだよな…」

◯「ちょっ、可哀想になるじゃんwww

なんかこういう人いるよね、なんとなくセクハラ許される人笑」

C「あーそうかも笑」

◯「服の上からちょっと押すくらいならいいよ?」

B「マジか!?」

◯「変な疑惑持たれても嫌だからね。ちょっとだぞ?」

B「じゃあちょっと失礼して…

うおおお!本物みてぇだぞ!」

◯「だから本物だって笑」

C「イイナー!」

◯「イイナーじゃないwwwお前ら本当どうしょうもないな笑」

B「ほーら、触ったのは俺だけだからな!C、お前は駄目だ!」

C「うう」

◯「ほーら!じゃないwww

君達そのうち誰かに訴えられるから、そういうの直しなさいよ笑」

BC「すまん」

因みにBくんは2次会の会費、私含め同席した女子の分を黙って出しておいてくれるようなタイプの子です。


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1次会の終わり

 

次は中学からで付き合いの長いDくん

D「おー◯!こっちこっち」

◯「久しぶり〜。びっくりさせちゃったかな?」

D「いやー俺はさ、Facebookで◯と繋がってるじゃん?だから写真見てたから、そうかなーって思ってたよ。」

◯「そうなんだね。ネタかと思ってたとか言う子もいたからさ笑」

D「ネタはないよね笑」

◯「ネタなら長すぎるよね笑」

D「なあ、やっぱあれだろ?学生の頃から違和があったんだろ?」

◯「うん、でも正直自分でも明確じゃなかったよ。

知識も無かったし、自分がよくわからなかったな。

自分が変なだけでなんとか直さなきゃって思って、どちらかと言うと意識しないようにしてたかな。」

D「やっぱそうか…高校でも?」

◯「ん~、高校ではちょっと意識せざるを得ない事があったからさ。でも逆に意識した分色々諦めてたよ。」

D「高校でなんか良くない事があったんだな…

あ、何があったかは言わなくて良いよ。

そうか…それからずっと我慢して隠してきたのか。

当時の環境だと、なかなか難しかったろうしな…

ちょっと想像を絶するよ。かなり辛かっただろうなあ。」

◯「まぁしょうがない。過ぎたことだしね。」

D「今はさ、開放されてるわけじゃん?なんかきっかけがあったの?やっぱり時代?」

◯「沢山の事が重なって進み始めたんだけど…お父さん亡くなったのが大きかったかなぁ。」

D「え?亡くなったんだ。ああ…そういうことか。」

◯「まぁ亡くなる前から進んではいたんだけど、吹っ切れるきっかけになったかもね。私はお父さん子だったから。」

D「あーそうか、お父さんか。◯の家は厳格な感じだったもんな…そうだよな、◯は偉いなー。」

◯「え?」

D「いやー実際すげーと思うよ。

ずっと隠して1人で抱えてきたわけじゃん?

ずっと男らしく生きてきてさ。

それがこんなに綺麗になってさ、すげーよ。」

◯「凄くないよ。やめてよ笑」

D「今は仕事から何から自分に正直に、楽に生きられてるんだろ?」

◯「まあ、今は楽だよね。まだ治療が全部済んだわけじゃないし、法律的にも色々あるから、全く制約がないわけじゃないんだけど…

それでも隠さなくて良くなったのは凄く楽になったよね。」

D「そりゃそうだよなー。こうなるまですげー頑張ったんだろうなぁ。

俺なんかに何がわかるんだって思うかもしれないけど、俺でも大変だったことだけはわかるよ。

◯、良かったなー!本当ヨガッだなー!(私の手を握って泣き始める)」

◯「ヤメテって!泣くから笑(ちょっともらい泣き)でも、ありがとう。みんな優しいから感謝してますよ。」

D「優しいも何も◯が優しそうにニコニコしてるの見たら俺らだって嬉しいよ。

いやぁ本当すげーと思う。本当良かったなあ。

今度うちの家族とも遊びにいこうぜ。」

◯「Dの趣味ははアウトドアじゃん。

キャンプとかは私行かないよ?笑」

D「え?なんで?楽しいよ?」

◯「虫に刺されたりするじゃん笑

山とか登る体力ないし笑」

D「あはは!まぁ別にキャンプじゃなくても良いよ笑

今後ともよろしくね。会えて話せて本当に良かったよ。ちょっと感動しちゃったよ。ありがとう。」

◯「こちらこそ、Dと話せて良かったよ。ありがとうね。」

D◯「カンパーイ」


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2次会の別テーブル。8テーブルくらい埋めたかも…

 

番外編(サッカー部)

E「◯さん!やー座ってよ!」

F「おー◯さん!」

G「久しぶりー!」

◯「みんな元気ー?」

E「元気元気!みんなさー◯さん見て驚いただろ?俺は驚いてないよ!」

◯「そうなの?笑」

E「◯はさ、そうなのよ!

常に予想を上回ってくる人なのよ。」

◯「何それ笑」

F「どういうこと?笑」

G「笑」

E「◯はさ、サッカーすげー上手かったんだよ!足も速かったしさ。」

F「それは皆んな知ってるだろ笑」

G「自分しか知らないみたいな言い方だな笑」

E「そう!皆んな知ってる!でもさ、俺は中学から対戦して◯知ってたわけよ。

高校で部活一緒になってやべーって感激したんだよ!これは俺達いけるかもしれない!って。」

F「あーそれは俺も思ったなー。◯さんもいたし、★も◆もいて、中学の地区代表が何故か俺らの代だけ何人か揃ってたもんね。」

E「そうそう。俺は思ったね。これは俺本当にやってけんのかな?って。」

G「俺もなんだよ。俺中学でサッカー部だったけど、高校で◯さん達見て諦めたんだよ、サッカー部入るの。あーこりゃ俺じゃ無理だなーって。特に◯と★は有名人だったじゃん?」

◯「G?本当?中学はサッカー部だったんだ?」

G「本当、本当。諦めて入らなかったのも本当。」

E「そう!だけどさーそんな◯が俺にさ、初日に話しかけてくれたわけよ!俺嬉しかったなー。」

F「もうファンじゃん笑」

E「だってカッコイイしさ、上手くて速いんだぜ?そりゃあ憧れるだろ?」

G「まぁな笑」

F「本当速かったよね。強かったし。」

◯「随分上げるね…笑」

E「しかもさ、その後だよ」

◯「うん」

E「俺ん家に遊びに来てくれたんだよ!まだ友達じゃないのに!」

◯「www迷惑じゃん。ほら、寂しがりだから笑」

E「しかもバイクで!」

F「バイク禁止だったろ笑」

G「告発じゃねーかwww」

◯「急に下げ始めたwww」

E「いや、バイクで来たのも驚いてさ、カッケーと思ったわけよ!俺まだ免許とれなかったし。」

F「◯は偶に学校もバイクで来てたよな笑」

◯「毎日じゃないよ笑」

E「しかしさ、俺思ったんだけどさ、イケメンと美人って紙一重の差なんだなーって思うわけよ。

◯見てそう思わん?

ほら!だって顔変わってないのにこうなるんだよ?」

F「確かに。」

G「元々ちょっとハーフぽいよね。」

◯「待って!君達大分酔ってない?なんなの?私を持ち上げる会なの?笑」

E「◯と知り合って良かったってこと!

こんな人いないもん。だってさ、卒業してから偶然会ったらさ、なぜか中国にいたんだぜ?」

F「あーそうだった。」

G「確かに。留学聞いた時はびっくりしたな。」

E「そうなのよ。常にこう…◯は予想を超えてくるわけよ!」

◯「別に驚かそうとしてるわけじゃないから笑」

E「そこが更に凄いわけよ。また何年後かに俺達は多分また驚かされるんだよ。」

◯「変わんないと思うよ笑」

E「そうかなー?それはそうとさ、今後皆んなで集まってサッカーしようよ!フットサルでもいいよ!」

◯「今100m走ったら、私20秒ぐらいかかるかもよ?笑」

E「それはしょうがない!女子だもん!」

F「えー?そんな違うんだ。」

◯「治療してると筋力落ちるからね。」

G「それはしょうがないよね。」

E「今の◯さんの姿で、昔並に速かったら逆に怖いから!」

F、G「そりゃそうだ笑」

◯「真面目にやったら私は怪我しそうだから、軽くで3分までかなー?あとはマネージャーやるよ笑」

F「カラータイマー笑」

G「古!でも俺も参加したいなー」

E「誰か企画して!」

◯「企画はしないんだ笑」

F「企画しないのかよ!」

E「だが3次会は行く!相談しようぜ!」

G「おー行く行く」

F「俺もー。◯さんは大丈夫なの?」

◯「私は今日は夜勤明けだけど、明日はお休みだから大丈夫だよー。」

E「よし!行こー!」


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1人部員じゃなさそうな奴おる😂

 

ちょっと思い出せるだけ、いくつか書いてみました。

院長先生やら校長先生やら教授やら社長さんやら、立派な人が多いのだけど、皆んな話すと高校生の時と変わらなくて面白かったなー。

一週間くらい経ってるから、ちょっと違うところもあるかもだけれど笑

概ねこんな感じで幸せな時間でした✨


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私の年代だと、人によってはGIDを生理的に受け付けない人も中にはいるのでしょうけれど、少なくとも私の周りは、良い友人達ばかりで良かったなーと思っています🥹