先日、実家で母に言われた言葉で大分泣いたりしたのですが、今回はそのお話。
ちょっと連勤で色々あって、精神的疲労が溜まっているので、更新が遅くなってごめんなさい。
ブルベ冬の肌フィルターかけてやった笑
フィルターかける前笑
私ね、カミングアウトした後も、かなりの期間実家に行く時だけは、ある程度意識してメンズライクに寄せてから行っていたんですよね。
これはね、かなり前に最初に母にだけ、少しオブラートに包んだ感じで打ち明けた時に、取り合わない態度で嫌がられて罵られた体験があって、それからはなかなか、改めてもう一度ちゃんとカミングアウトする事も出来なくて…
だから中性でいようとしていた期間も、実家に行くときはなんと言いますか…
ちょっとラフな格好で行くようにしていたので、「小汚い」「もう少し小綺麗にしなさい」「オダギリジョーみたいだ」みたいな小言を言われてました笑
結局父が亡くなってから、ようやく受診を決めて…受診し始めてから、再度母にちゃんと話す勇気が出たんですよね。
で、この時も泣かれて罵られて…
少し母が落ち着いてからやっとある程度話せたんですが、母からは
「嫌だ」「みっともない」「病気なのか」「よく考えろ」「自慢の息子なのに」
みたいな言葉を浴びせられて泣いて帰ったけれど、結局父に打ち明けられなかった事もあるし、後悔しないようにちゃんとしよう、諦めずに頑張ろうって思ったんです。
兄にも結構酷い言われようでしたしね…
まだ受診さえ考える知識が無かった頃
でもね、ずっと悩んで凄く悩んで、折角自分に正直に生きる事をやっとの思いで決めたのだから、家族と断絶するんじゃなくちゃんと家族のまま、積極的じゃなくても認めてもらえるようになって進みたいって考えたんです。
家族は家族だしね。
幸いその後、家族以外はそんな否定的な人はいなかったのも、そう思えた原因かもしれません。
だからね、実家には時間をかけて納得してもらえるように頑張ろうって決めたんです。
受診し始めた頃ってね、メンズ用の私服なんて2着くらいしか残っていなかったし、日常の殆どの時間で、男性として扱われなくなってきていたから、実家に行くときは母を刺激しないように、ある程度メンズライクにみえるようにというか…
一歩後退した形の中性的にみえるように意識していました。
初受診くらいの頃
カウンセリングで泣いた後かも笑
仕事も名前も含め、社会的にも全面的に女性として暮らすようになってからも、実家に行くときだけは少し気を使っていて…
・メイクはしない
・髪は縛る
・胸のラインが出にくいものを着る
みたいな感じで、着合わせも出来るだけフェミニンな雰囲気にならないように意識していたんです。
それをね、この1年あまりで、
眉は描いて行ってみる
ラインは出る服だけど1枚羽織って目立たなくする
下地だけ塗ってみる
みたいな感じで、小言言われながらも、ちょっとずつちょっとずつ慣れてもらうつもりで変化させてきたんです。
私月に3度〜5度は実家に行きますから、本当に少しずつ。
本当に普段メイクなんかも何も気にせず行くようになったのは、昨秋くらいからですかね?
本当に最近の事なんです。
あまり気を使わなくなって来たのは、このあたりからですかね。
まぁメイクに関しては、最近は仕事場でも逆に簡素化してきてたりしますが…夜勤多いですからね笑
そんなわけで、今は普通に仕事上がりそのままに実家行ったりしているんです。
先日母に
「猫の餌を貰ったからヤル」
と言われ行った時の会話
私◯「こんばんは。来ましたよ。」
母☆「お、カッコイイじゃん。」
◯「そう?普通に通勤着ですけど。」
☆「なかなか良いよ。中に赤とかワンポイント入れても良いけど、まぁ普段着なら良いか。」
◯「お母さん程お洒落には無理ですよ。そんなセンスも無いし。」
☆「いや、お前なかなか良いよ。私の子だからね!」
◯「兄は…」
☆「アレはパパの子だから!」
◯「ヒドイ笑」
☆「今日もお化粧してんの?」
◯「ああ、今日は下地やら塗ってます。日勤でしたから。気になりますか?」
☆「いや、なんか肌綺麗だなーと思って。」
◯「トーンアップしてるから?肌は綺麗じゃないですよ…若い頃のニキビ痕もあるし」
☆「お前は元々色が白いんだから大丈夫だよ。
睫毛も長いしね。」
◯「睫毛は遺伝に感謝ですね笑」
☆「そんで、今日はすぐ帰るのかい?」
◯「何か買い物行きたいとかなら回りますよ。
連勤の頭だから、何も無ければ今日は帰ります。」
☆「なんだ、寂しいね。」
◯「呼ばれればすぐ来るじゃないですか笑」
☆「そうだけどさ、まぁまたおいでよ。」
◯「はい、じゃあコレ貰っていきます。ありがとう。」
☆「またおいで。」
その後、先日母に
「近所の人に沢山野菜を貰ったから取りにこい」
と呼び出されて行った時の会話
私◯「こんばんはー」
母☆「◯◯か、お兄ちゃん来てるよ」
◯「あら、お兄ちゃんお久しぶりです。」
兄◆「お、◯◯久しぶり!」
☆「お前そのメガネ可愛いね。よく似合う。
ねえ?◆◆」
◯「そお?ありがとう。」
◆「そうだね。よく似合ってる。」
◯「フフ、ありがとう。仕事用、運転用別に用意してるんです🤭」
☆「嬉しそうに笑って笑
コート脱いで、ほらマフラーも。
コタツに入んなさい。今日はすぐ帰るのかい?」
◯「明日は日勤で朝からだけど、お兄ちゃんもいるし少しはいますよ。」
☆「じゃあご飯食べていくか?今出てるつまんないおかずしかないけど。」
◯「ありがとう。つまんなくないですよ。
有るなら食べます。」
☆「お前、きんぴらとかこういうの昔から好きだからね笑
冷凍してたご飯解凍してやるから。
あと…なんか肉溶かして焼いてやろうか?」
◯「いいですよ…そんなに食べられないし。」
☆「あ!ウインナーあるよ。あとあれだ、干物貰ったんだ。」
◯「いいってば。そんな食べられないって。年末の健康診断で3キロ太ってたんだから笑」
☆「そうは見えないけど。」
◯「まぁ少し戻したから。だから要らないですよ。」
◆「そうそう◯◯、こないだやったサプリはどう?実感あるかい?」
◯「正直…実感あるかも!
私はサプリ全般に対して医学的見地から懐疑的なんですけど…
プラセボなのかもしれないけど今のところとても良いです。ありがとう。」
◆「そうだろ?うちの▼ちゃんもそう言ってるし、俺もそう感じてるからさ。」
◯「あーやっぱりお義姉さんも。なんかね、肌のケアをサボった日にもあんまり酷くならないと言うか…肌の調子悪い日が減った感じ?」
◆「そう言ってもらえると嬉しいね。」
☆「◯◯は夜勤やったりして忙しいからね。」
◯「夜勤は結構肌はボロボロになるんだけど、お陰さまで最近肌褒められたりしますよ。」
◆「良かったならまたやるよ。」
◯「本当?ヤッター!ありがとう!良かったから買おうかなーと思って調べたら、私が買える値段じゃなかったから。」
☆「ちゃっかりしてんね笑」
◯「お母さんやお兄ちゃんと経済力が違うんですよ。」
☆「お前が1番忙しそうなのに、余裕なくて可哀想だねぇ」
◯「言い方…まぁお兄ちゃん達と違って子供いるわけじゃないから大丈夫ですよ。」
◆「◯◯は自分で考えてるから、お母さんそんな心配いらないよ笑
良かったなら宣伝してあげて笑」
◯「そうだね、興味がありそうな人に紹介してみます。
お母さんね、私は余裕も資産も無いけど死ぬまで働くから大丈夫ですよ。
元々安心な老後のある世代じゃないですから笑
まぁお母さんは、お父さんもいないのだし、自分の事だけを考えて楽しく生きて下さい。」
☆「そうかい。まあね…しかしアレだね…」
◯「?」
◆「?」
☆「お前はまるっきり女の子なんだね。まぁわかったよ。」
◯「そう、だね。」
☆「見た目もそうだけどさ、なんかまじまじと見てて、まるっきり女の子だなってそう思ったよ。」
◆「良いじゃん。」
☆「なんかさ、改めてそう思ったんだよ。
まぁ■(次男)みたいなデブよりずっと良いし笑」
◯「言い方…」
☆「ごめんよ。しかしなんでアイツのとこは一家であんな太ってんのかね?」
◯「まぁ食べ物でしょう。」
◆「量もかな。やっぱり量を食ってるんですよ。」
☆「そうだね、結構言ってるんだけどね。
困ったもんだねぇ」
普通なのになんだか泣いちゃった💦
なんかね、ちょっとした普通の会話だし、特に沢山認められたわけじゃないんだけど…
昔は母からはね
「気持ち悪い。折角男前に産んでやったのに」
「女っぽすぎる」
「もっと男らしくできないのか」
みたいなことばかり言われてきていて
「兄にも「あいつの女装やめさせた方が良い」って言われたんだ」
とか言われてね…
私自身も昔は、「女装じゃないんです」って言えるような自信も根拠もなくて…
その場では我慢していたけど、帰ってから大泣きしたりしてね笑
ずっとそういう日々だった。
だからね、今みたいな会話や扱われ方は、それはそれで嬉しくて泣けるみたいな感じでね笑
私の想像ではね、時間をかければフィンクの危機モデルみたいに受容されていかないかなって言う感じだったんですけど、正にそういう経過なんじゃないかなって思っています。
だからね、やっとここまで来れたんだなーって、感慨深いものが有るのかもしれません。
えいえいおーっ!
よくカミングアウトの最初から、両親や家族に応援してもらえているGIDの方の話を見て、私も、自身との違いに打ちのめされたりもしたけど…
私みたいな人もいるはずだから、諦めずに頑張ろうね。